ロシアW杯出場国紹介:セルビア代表
今年6月に開幕するロシアワールドカップ。当ブログでは、そんなワールドカップの出場全32か国を1チームずつ紹介していく。
第4回目は、熾烈なヨーロッパ予選から勝ち上がってきたセルビア代表だ。
セルビアとして独立後、南アフリカワールドカップ以来となる2回目の出場を果たしたセルビア代表。ギャレス・ベイル等擁するウェールズ代表、ダビド・アラバ等擁するオーストリア代表といった強豪チームを抑えて、堅実に勝ち点を積み上げてグループ首位でロシア行きを決めた。
前評判を加味してもヨーロッパ予選最大の番狂わせと言っても過言ではなかったセルビアの1位抜けだが、そんな偉業を成し遂げた指揮官スラボリュブ・ムスリンはまさかの解任となり、以降43歳と若いミラデン・クルスタイッチが暫定で率いたのち、昨年末に正式に監督として就任した。
セルビア代表の基本システムは、中盤の底にアンカーを配置した[4-1-4-1]となる。運動量、技術、経験とどれをとってもピカイチのネマニャ・マティッチ(マンチェスター・ユナイテッド)がそのアンカーポジションを担っている。
各ポジションに名だたるタレントがズラリ
さらには両ウィングのフィリップ・コスティッチ(ハンブルガーSV)、デュシャン・タディッチ(サウサンプトン)、中盤でタクトを振うミヤト・ガチノビッチ(フランクフルト)、トップ下にはアテム・リャイッチ(トリノ)と前線のタレントもしっかり揃っている。
センターフォワードには、ヨーロッパ予選で6ゴールとチームトップスコアラーとなったアレクサンダル・ミトロビッチ(ニューカッスル)が本大会でも起用されることが予想される。
最前線の選手は何れも190㎝前後の選手を擁しており、皆例外なく典型的なターゲットマン的存在となる。センターでタメを作って両ウィングのスピードスターがサイドから突破するといった形を得意としているようだ。
最終ラインに目を向けてみても、ブラニスラフ・イバノビッチ(ゼニト)、マティヤ・ナスタシッチ(シャルケ)、アレクサンダル・コラロフ(ローマ)と世界屈指のディフェンダーがズラリと揃うセルビア代表。独立後初のグループステージ突破なるか…。
本大会では、ブラジル、スイス、コスタリカと相まみえるが、初戦のブラジル戦の出来がグループステージ突破への一つのカギとなるだろう。