昨季はノンタイトルに終わり、クーマン監督が新たに就任したのはいいものの、結果的にメッシの退団騒動にも発展したバルセロナ。
今季のバルセロナはどうなるのか、この記事ではそんな新生バルセロナを徹底解説していきます。
メッシの退団騒動
相次ぐバルセロナの不振、フロント陣に対しての不信感も募る中、決定打として新指揮官であるクーマンから「君の特別扱いは終わりだ」と告げられたリオネル・メッシ。
これまでクラブに多大なる貢献をしてきたメッシに対して、この扱いは第三者から見てもリスペクトに欠けており、退団を決めたとしても誰も彼を責めることはできないことは明白でした。
そもそも、メッシ自体はクラブの現状を危惧し、改革を数年前から訴えていたそう。
にも拘わらず、フロント人は誤った補強を繰り返すばかり、メッシはジョゼップ・マリア・バルトメウ会長にも愛想をつかしていました。
一時期は恩師グアルディオラが指揮をとるマンチェスター・シティへの移籍も取り沙汰されていたメッシでしたが、しかし状況は一転、今季はバルセロナへの残留を表明する結果となりました。
その背景には、メッシにはそもそも800億円以上の移籍金が設定されていたこと(メッシは無効を主張)、そして、クラブと法的に争いたくないというメッシのバルセロナ愛ゆえの残留だったようです。
これで、紆余曲折ありましたが、最終的にクーマンはサッカー界世界最高峰のフォワード選手を今季も戦力としてキープできるようになりました。
一新されたバルセロナの選手たち
残留を決めたメッシとは対照的に、クーマン監督が就任してすぐに「戦力外」である旨を伝えられた選手もいます。
それは、ルイス・スアレスやアルトゥーロ・ビダル、イバン・ラキティッチ、サミュエル・ウンティティなどであり、いずれもクラブのために尽力を尽くしてきた選手ばかりです。
中でも、スアレスはここまで在籍6シーズンで283試合に出場し、198ゴールを挙げている点取り屋であり、2019-20シーズンもラ・リーガ28試合で16得点という結果を残していました。
33歳という年齢を考慮しても、驚きのほうが大きかった方が多数だったはずです。
この結果、今季は昨季とはスタメンが一新されることが予想されています。
事実、この記事を執筆日は9月27日ですが、本日行われるバルセロナの開幕戦でのスタメンは、スペイン紙の『マルカ』と『スポルト』が以下のように予想しています。
GK
・ネト
DF
・セルジ・ロベルト
・ジェラール・ピケ
・クレマン・ラングレ
・ジョルディ・アルバ
MF
・ピアニッチ(もしくはセルヒオ・ブスケツ)
・フレンキー・デ・ヨング
・ウスマン・デンベレ(もしくはコウチーニョ)
・リオネル・メッシ
・アンス・ファティ
FW
・アントワーヌ・グリーズマン
※両紙とも4-2-3-1と予想
ちなみに、開幕戦の相手は相性の悪いビジャレアルです。
クーマンとしても、自分は間違っていないことを証明するためにも、なんとしても勝利でシーズンのスタートを切りたいことろでしょう。
新生バルセロナが、今季どのような躍進をみせるかを注目していきたいところです。