・今大会最注目の一戦
ポーランドで開催されているU-21欧州選手権は27日準決勝が行われ、スペインとイタリアが激突した。
スペインには先日のチャンピオンズリーグ決勝でもゴールを決めたアセンシオやミランのデウロフェウ、イタリアにはプレミアで得点を量産するガリアルディーニやミランの守護神ドンナルンマをはじめとした、欧州主要リーグでレギュラーとして活躍している選手を多くそろえるチーム同士の注目の対決。
また両チームは、グループリーグでも猛威を振るって、お互い首位で突破してきた者同士でもある。
そんな今大会注目のカードは、後半に初めて均衡が破れる。52分ペナルテイエリア真ん中でパスを受けたスペインのサウール・ニゲスが、左足で華麗にシュート。守護神ドンナルンマが精いっぱい伸ばした手をすり抜けて、ゴール右隅へ突き刺さった。
ビハインドを負ったイタリアだが、57分にロベルト・ガリアルディーニが相手に危険なタックルを見舞ったとして一発退場となってしまう。数的不利に陥ったイタリアだったが、それでも61分に待望の同点ゴールを決める。
ペナルテイエリア手前から、フェデリコ・ベルナルデスキが右足ミドルシュートを放つと、これがスペインディフェンダーに当たってボールがディフレクトしゴールに突き刺さった。これでイタリアが試合を振り出しに戻すことに成功。
しかし、同点に追いつかれた3分後、スペインが勝ち越しゴールを決める。サウール・ニゲスがペナルテイエリア手前から鋭いミドルシュートを放ち、これがまたしてもゴール右隅に決まった。サウールの2度目のスーパーゴールでスペインが再びリード。
さらに73分、左サイドからの折り返しに三度サウール・ニゲスが左足ワンタッチで合わせてゴール。ハットトリックを達成したサウールの活躍で、スペインがイタリアを3-1で退けた。
この日はグループリーグで大爆発したアセンシオこそ不発だったスペインだが、強豪アトレティコ・マドリードで主力としてシーズンを戦ったサウール・ニゲスの活躍で見事にライバルを蹴落とした。
イタリアからすると、ガリアルディーニが退場するまでにいくつか決定機があったため、これを取りこぼしていなければまた違った結果になっていたかもしれない。
決勝へコマを進めたスペインは、28日ドイツと相まみえる。